モラハラに気づき、
距離を取り、
揺り戻しにも気づいたあと。
多くの人が、ここで立ち止まります。
「距離を取ることは分かった」
「でも、それを続けるのが一番しんどい」
それは、そうです。
境界線を引くこと自体よりも、
引き続けることのほうが、ずっと難しいからです。
境界線は「一度引けば終わり」ではない
よく誤解されますが、
境界線は一回引けば安定するものではありません。
むしろ現実では、
・何度も試される
・何度も揺さぶられる
・何度も罪悪感が出てくる
その繰り返しです。
境界線は、
「宣言」ではなく「姿勢」です。
今日は守れても、
明日は崩れそうになる。
それが普通です。
境界線を揺らすものの正体
境界線を引き続けるとき、
一番の敵になるのは、相手ではありません。
自分の中に出てくる感情です。
・かわいそうかも
・私が冷たいのかな
・ここまでしなくてもいいのでは
・もう少し優しくした方がいいのでは
これらはすべて、
あなたが人を大切にできる証拠です。
でも、
この感情だけで動くと、
境界線は簡単に崩れます。
境界線を引く=拒絶、ではない
境界線を引くとき、
多くの人が怖がるのはここです。
「相手を拒絶している気がする」
「関係を壊している気がする」
でも、境界線は拒絶ではありません。
境界線とは、
「ここから先は引き受けない」
という線引きです。
相手を否定することでも、
攻撃することでもありません。
自分の責任範囲を決める行為です。
境界線が必要になる関係とは
そもそも、
強い境界線が必要になる関係自体が、
健全とは言い切れません。
普通の関係では、
ここまで意識しなくても、
自然に尊重が行き来します。
でも、
モラハラの関係では違います。
・言えば利用される
・感情を出せば揺さぶられる
・優しさが境界を壊す
だからこそ、
意識的な境界線が必要になります。
引き続けると起きる「現実」
境界線を引き続けると、
現実にはこんなことが起きます。
・相手が不機嫌になる
・急に距離を詰めてくる
・被害者のような態度を取る
・「変わったね」と言われる
これは失敗ではありません。
境界線が効いているサインです。
今まで自由に踏み込めていた場所に、
入れなくなっただけです。
境界線を守るコツは「完璧を目指さない」
境界線を引き続けるうえで、
一番大事なのはこれです。
完璧に守ろうとしないこと。
今日は守れた。
明日は揺れた。
また引き直した。
それでいい。
境界線は、
引き直しても失敗ではありません。
気づいて戻れた時点で、
もう以前とは違います。
境界線を引いている自分を疑わない
境界線を引き続けていると、
必ずこう思う瞬間が来ます。
「私、嫌な人になってない?」
「こんなに冷たくする必要ある?」
そのときは、
この基準で考えてください。
・私は攻撃しているか
・私は相手を傷つけにいっているか
そうでないなら、
それは冷たさではありません。
自分を守る行動です。
境界線の本当の目的
境界線は、
相手を変えるための道具ではありません。
相手の反省を引き出すものでもありません。
境界線の目的はただ一つ。
あなたが消耗しないため。
これ以上、
感覚をすり減らさないため。
自分を失わないため。
続けることで見えてくるもの
境界線を引き続けていると、
少しずつ、変化が起きます。
・自分の疲れに気づける
・嫌だと思う感覚が戻る
・判断が前より早くなる
これは、
関係が良くなったからではありません。
あなたの感覚が戻ってきたからです。
最後に
境界線を引き続けることは、
簡単ではありません。
揺れます。
迷います。
罪悪感も出ます。
でも、
それはあなたが冷たいからではない。
それだけ、
人を大切にしてきたからです。
境界線は、
あなたがこれからも生きていくための線です。
今日は、
崩れなかっただけで十分。
また引き直せたなら、
それで十分。
境界線を引いていると、
「これで合っているのか分からなくなる瞬間」が出てきます。
そんなときの確認ポイントを、
次の記事で整理しています。
境界線を引けているか分からなくなったときのチェックポイント | モラ晴らし屋



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