モラハラを受けていると、多くの人がこう思います。
「どうしてこんな言い方をするの?」
「なぜ普通に話し合えないの?」
「私が悪いのかな…」
相手の言葉や態度に傷つきながらも、理由が分からないまま自分を責めてしまう人は少なくありません。
しかし、モラハラは単なる「性格の悪さ」や「気分の問題」ではありません。
そこには一定の心理構造と行動パターンが存在します。
相手の構造を理解することは、相手を許すためではなく、自分を守るための第一歩です。
モラハラする人に共通する心理構造
モラハラ加害者の言動は一見バラバラに見えますが、根底には共通した心理が存在します。
■ 強い不安と自己否定感
一見すると自信満々で、強気に見える人ほど、内面には深い不安や自己否定感を抱えていることがあります。
・自分は価値がないのではないか
・見捨てられるのではないか
・支配できなければ不安になる
こうした恐れを抱えているため、相手をコントロールすることで安心を得ようとします。
つまり支配は「強さ」ではなく、不安を埋めるための行動なのです。
■ 自尊心を守るための攻撃的防衛反応
自分の弱さや失敗を認めることができない人は、強い防衛反応を示します。
例えば:
・責任を相手のせいにする
・批判して優位に立とうとする
・間違いを認めない
・論点をすり替える
これらは相手を傷つけるためではなく、無意識に自分の自尊心を守るための反応です。
心理学ではこれを「防衛機制」と呼びます。
しかし、その防衛行動が繰り返されることで、周囲の人は深く傷ついていきます。
■ 支配=安心という思考パターン
モラハラする人にとって、
・相手が従う
・意見を言わない
・反論しない
状態は安心を意味します。
逆に、
・自分の意見を持たれる
・境界線を引かれる
・距離を取られる
と、不安や恐怖を感じるのです。
その不安を抑えるために、
・威圧する
・怒る
・責める
といった行動が現れます。
これは愛情ではなく、支配による安心の確保です。
■ 感情コントロールの未熟さ
モラハラする人は、自分の感情を適切に扱うことが苦手な場合が多いです。
不安や怒り、焦りといった感情をうまく表現できないため、
・怒鳴る
・威圧する
・無視する
・冷たく突き放す
といった形で表現されます。
これは意図的な残酷さというより、感情処理の未熟さによるものです。
なぜ「優しい時」があるのか
モラハラ関係をさらに複雑にするのが、「優しい時がある」ことです。
・普段は厳しいのに急に優しくなる
・謝ってくる
・大切にしているように見える
この優しさがあることで、
「本当はいい人なのかも」
「私が我慢すればうまくいくかも」
と期待してしまいます。
しかし、この優しさには次のような心理が関係しています。
・関係を失いたくない
・罪悪感を軽減したい
・再び支配関係を築くため
攻撃 → 優しさ → 再び攻撃
という循環は、心理的に依存状態を生み出します。
これをトラウマボンディングと呼ぶこともあります
なぜ被害者は自分を責めてしまうのか
モラハラの怖さは、被害者が自分の感覚を疑うようになることです。
「気にしすぎ」
「考えすぎ」
「被害妄想だ」
そう言われ続けると、
「私が間違っているのかもしれない」
と感じるようになります。
しかし、苦しい・怖い・悲しいという感覚は、あなたの心が発している大切なサインです。
その感覚は間違いではありません
モラハラは性格ではなく「構造」の問題
「相手の性格だから仕方ない」
「育った環境が悪かったから」
そう思ってしまうこともあるかもしれません。
確かに背景は影響しますが、モラハラは単なる性格ではなく、
不安
支配欲求
防衛反応
感情処理の未熟さ
が組み合わさった構造です。
そして、この構造はあなたが努力して変えられるものではありません。
大切なのは「あなたのせいではない」と知ること
モラハラを受け続けると、自分の価値や判断力に自信が持てなくなります。
しかし忘れないでください。
あなたが傷ついたのは弱いからではありません。
あなたが苦しいのは我慢が足りないからでもありません。
それは、人として自然な反応です。
理解することは、我慢するためではなく、
自分を守るために必要な視点なのです。
まとめ
モラハラする人の精神構造には次の特徴があります。
・強い不安と自己否定感
・自尊心を守るための攻撃的防衛
・支配によって安心を得ようとする思考
・未熟な感情コントロール
・優しさと支配を繰り返す関係パターン
そして最も大切なことは、
あなたのせいではない
ということです。
あなたの感じている違和感は、
あなたを守るための大切な感覚です。
どうか、その感覚を否定しないでください。
「私が悪いのかもしれない」と感じてしまう前に。違和感を否定せず、自分を守るための最初の行動をまとめています



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