「俺は普通や。お前が間違っとる」|そう言われ続けて、自分が分からなくなった

モラハラの構造・種類

「俺は普通や。お前が間違っとる」

最初は、

「いや、それは違うやろ」

って思っていた。

相手の言い方がおかしい。

怒り方も極端。

空気の悪さも異常。

だから最初は、

「相手がおかしい」

そう感じていたはずなんです。

でも、

「俺は普通や」

「お前が考えすぎ」

「お前がおかしい」

そう何度も言われ続ける。

しかも、 ただ否定されるだけじゃない。

ため息、 空気、 態度、 呆れた顔、 無視。

言葉以外でも、

“お前が悪い”うを繰り返される。

すると、 最初は反論していたはずなのに、 少しずつ感覚が揺らいでいく。

「自分の感覚が分からなくなっていく感覚」については、こちらの記事でも詳しく書いています。

「昔の私、どこいった?」|気づいた頃には自分を後回しにしていた

最初は反論していた

最初の頃は、 ちゃんと反論していた人も多いと思います。

「そんな言い方せんでもよくない?」

「私はそんな意味で言ったんじゃない」

「なんでそんなふうになるん?」

でも、 話し合おうとすればするほど、 さらに責められる。

説明しても否定される。

何を言っても、

“お前がおかしい”に戻される。

すると、 少しずつ分からなくなっていく。

何が普通なのか。

何が正しいのか。

自分の感じ方が合っているのか。

そして気づけば、

「相手がおかしい」と思っていたはずなのに、自分を疑うようになる。

変わろうと努力するほど苦しくなる

ここが、 モラハラ関係の本当に苦しいところです。

自分では、 関係を良くしたいと思っている。

だから、

  • 言い方を変える
  • 怒らせないようにする
  • 空気を読む
  • 我慢する
  • 努力する

そうやって、 必死に頑張る。

でも、 頑張れば頑張るほど、

さらに「お前がおかしい」と責められる。

例えば、 少しでも言い返したら、

「ほら、そういうとこや」

「普通そんな言い方せん」

「やっぱりお前おかしいわ」

そうやって、 話の内容ではなく、

“あなた自身”を問題にされる。

すると、 だんだん怖くなる。

何を言っても否定される。

どう言っても責められる。

だから、 自分の言葉を飲み込むようになる。

本当は嫌だった。

本当は苦しかった。

でも、

「また面倒なことになる」

そう思って、 何も言えなくなる。

何度話しても通じない苦しさについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

何度話しても通じない|モラハラ関係で話し合いが成立しない理由

「普通」が分からなくなる

モラハラ関係の怖いところは、 毎日少しずつ感覚が変わっていくことです。

最初は違和感だったことも、 繰り返されると、 だんだん普通になっていく。

・顔色をうかがう

・機嫌を確認する

・怒らせないように空気を読む

・言葉を選び続ける

そんな状態が、 日常になっていく。

すると、 他の夫婦を見た時、 初めて気づくことがあります。

「あれ?」

「みんなこんなに気を使ってないんや」

「普通って、こんなんなん?」

その瞬間、 心のどこかで、

“うちは普通じゃなかったのかもしれない”

と気づく。

でも、 長い間否定され続けていると、 その違和感すら打ち消してしまう。

「でも私も悪いし」

「私がちゃんとしてたら違ったかもしれん」

そうやって、 また自分を責めてしまう。

自分の感覚を信じられなくなる

本当に怖いのは、 ここです。

自分の感覚を信じられなくなっていくこと。

しんどい。

怖い。

嫌だ。

そう感じているのに、

「お前がおかしい」

「考えすぎ」

「被害妄想や」

そう言われ続ける。

すると、 自分の感覚より、 相手の言葉を優先するようになる。

本当は苦しいのに、

「私が悪いんかな」

「私の考えすぎなんかな」

そうやって、 自分の感覚を押し潰していく。

でも、 その違和感は、 本当はずっと消えていません。

ただ、 否定され続けて、 見えなくなっていただけなんです。

優しい時があるから余計に苦しい

モラハラが分かりにくい理由の一つが、

優しい時もあること

です。

ずっと怒鳴っているわけじゃない。

普通に笑う日もある。

優しい言葉をかけてくる時もある。

だから、 混乱する。

「やっぱり私が悪かったんかな」

「本当はいい人なんかな」

そう思ってしまう。

でも、 その優しさによって、 また関係から離れにくくなる。

苦しい。

でも離れられない。

この繰り返しで、 さらに感覚が分からなくなっていく。

あなたの感覚は間違っていない

でも、 ここで一番伝えたいことがあります。

それは、

最初に感じた違和感は、間違っていなかった

ということです。

苦しかった。

怖かった。

しんどかった。

その感覚には、 ちゃんと意味があります。

何度否定されても、 あなたの感じたことまで、 間違いになるわけではありません。

だから、

自分の感覚を、全部「間違い」にしなくていい。

本当は、 あなた自身が、 一番最初に違和感を感じていたはずなんです。

その感覚を、 無かったことにしないでください。

まとめ

「俺は普通や。お前が間違っとる」

そう言われ続けると、 人は少しずつ自分を疑うようになります。

そして、 変わろうと努力するほど、 さらに責められてしまう。

でも、 それはあなたが弱いからではありません。

感覚を揺らされ続けていたからです。

だからこそ、 最初に感じた違和感を、 無かったことにしないでください。

あなたの感覚は、 ちゃんと意味があります。

次に読むと理解が深まります

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