フューチャーフェイキングとは?
フューチャーフェイキング(Future Faking)とは、実現するつもりのない未来をほのめかし、相手に期待を持たせ続ける心理的な行動です。
「Future(未来)」と「Faking(偽る)」を組み合わせた言葉で、「未来を使った心理操作」とも言われます。
モラハラや自己愛的な人との関係では、この未来の約束が、人を関係につなぎ止める手段として使われることがあります。
未来の話ばかりする
最初は、とても素敵な未来を語ってくれます。
- 「今度ご飯に行こう。」
- 「旅行に行きたいね。」
- 「アクセサリーを買ってあげたい。」
- 「仕事が落ち着いたら結婚しよう。」
- 「家を建てよう。」
- 「子どもが大きくなったら幸せになろう。」
そんな言葉を聞くと、「この人は私との未来を考えてくれている」と感じます。
でも、その未来は何年たっても実現しないことがあります。
いざ実現しようとすると…
不思議なのは、こちらから具体的に動こうとした時です。
「では、予約しよう。」
「来週なら行けるよ。」
そう言うと、急に態度が変わります。
- 「忙しい。」
- 「今はお金がない。」
- 「また今度。」
- 「そんなつもりではなかった。」
- 「タイミングが悪い。」
理由をつけて話を終わらせたり、機嫌が悪くなったり、別の話題へ変えたりします。
そして、また新しい未来の約束をします。
実現しても終わりではありません
中には、未来の約束がまったく実現しないわけではないケースもあります。
こちらが予定を立てたり、お店を探したり、旅行を予約したりして、やっと実現することもあります。
でも、その時に待っているのは「楽しかったね。」ではない場合があります。
- 「話がちゃんと伝わっていなかった。」
- 「思っていたのと違う。」
- 「全然おもしろくなかった。」
- 「料理がおいしくなかった。」
- 「こんな所なら来なければよかった。」
- 「もっと他の場所がよかった。」
せっかく実現した出来事にも、文句や難癖をつけ続けます。
すると、約束を叶えた側は、「また文句を言われるくらいなら誘わない方がいい」「もう計画するのはやめよう」と感じるようになります。
こうして少しずつ、旅行や外食、プレゼントなどの計画そのものがなくなっていくことがあります。
つまり、未来を語ることは好きでも、その未来を一緒に楽しむことには興味がない場合があるのです。
本当に未来を大切にする人は、約束を叶えることだけでなく、その時間を一緒に楽しもうとします。
期待だけが積み重なっていく
未来の約束は何度もします。
でも、実際にはほとんど実現しません。
または、実現しても文句や難癖によって、楽しい時間ではなくなってしまいます。
それでも、「今度こそ。」
「今回は本当かもしれない。」
そう思ってしまうのは自然なことです。
人は希望を見せられると、その未来を信じたくなるからです。
だからこそ、期待だけが積み重なり、離れにくくなってしまうことがあります。
間欠強化との関係
フューチャーフェイキングは、間欠強化とも深く関係しています。
未来を約束する。
期待させる。
実現しない。
また新しい未来を語る。
この繰り返しによって、「もう少し待てば叶うかもしれない」と期待し続けてしまいます。
未来の約束そのものが、人をつなぎ止める「ご褒美」になってしまうこともあるのです。
ラブボミングとの違い
ラブボミングは、関係の初期に過剰な愛情を注ぐ行動です。
一方、フューチャーフェイキングは、未来の約束を繰り返しながら期待を持たせ続ける行動です。
最初はラブボミングで惹きつけ、その後フューチャーフェイキングで「もう少し待てば幸せになれる」と思わせるケースもあります。
本当に未来を考えている人との違い
もちろん、未来の話をする人が全員フューチャーフェイキングではありません。
本当に未来を考えている人は、言葉だけではなく行動が伴います。
予定を立てる。
予約をする。
準備を始める。
約束を守ろうと努力する。
そして、実現した時間を一緒に楽しもうとします。
一方で、フューチャーフェイキングでは、未来の話はたくさん出るのに、具体的な行動になると避けることが繰り返されます。
また、こちらが実現させても、文句や難癖によってその時間を壊してしまうことがあります。
大切なのは、言葉ではなく行動を見ることです。
まとめ
フューチャーフェイキングとは、未来の約束によって相手に期待を持たせ、関係を続けさせる心理的な行動です。
「今度行こう。」
「いつか結婚しよう。」
「落ち着いたら幸せになろう。」
その言葉を信じて待ち続けても、現実は何も変わらないことがあります。
未来を語ることは簡単です。
でも、本当に大切なのは、その未来へ向かって実際に行動しているかどうかです。
そして、実現した未来を一緒に大切にしようとしているかどうかです。
未来は、言葉ではなく行動で示されます。
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