モラハラ用語|DARVOとは?|なぜ被害者と加害者が逆転してしまうのか

モラハラ用語

「その言い方、傷ついた」

ただ、それを伝えたかっただけでした。

でも気づけば、話は全然違う方向へ進んでいく。

「俺を悪者にしたいんか?」

「お前の言い方の方がひどいやろ」

「俺だって傷ついた」

そして最後には、なぜか自分が謝っている。

そんな経験はありませんか。

この現象には名前があります。

DARVO(ダルボ)です。

モラハラや支配的な関係でよく見られる心理的な手法の一つです。

DARVOとは?

DARVOとは、加害者が責任を認めず、逆に被害者を攻撃し、自分を被害者のように見せる行動パターンのことです。

英語の頭文字を取った言葉です。

  • Deny(否認)
  • Attack(攻撃)
  • Reverse Victim and Offender(被害者と加害者の逆転)

簡単に言うと、傷つけた側が責任を認めず、傷ついた側を悪者にすることです。

DARVOが起きる流れ

例えばこんな会話です。

「昨日の言い方、ちょっと傷ついた」

「そんなつもりない」

まず否認が始まります。

ここまでは、まだ普通の行き違いにも見えます。

でも次に攻撃が始まる。

「お前の受け取り方がおかしい」

「そんなことで傷つく方が悪い」

「俺ばっかり責めるな」

そして最後に逆転が起きます。

「俺の方が傷ついた」

「お前に責められてしんどい」

「なんで俺ばっかり悪者なんや」

気づけば、最初に傷ついた人が謝っている。

これがDARVOです。

なぜ被害者が謝ることになるのか

DARVOの怖いところは、話の論点がすり替わることです。

最初のテーマは、

「傷ついた」

でした。

でも途中から、

「お前の言い方」

「お前の態度」

「お前の性格」

に変わっていく。

すると被害者側は混乱します。

「確かに私の言い方も悪かったかな」

「私が責めすぎたかな」

「私が謝れば終わるかな」

そうして、本来向き合うべき問題が消えていきます。

DARVOをする人の目的

必ずしも本人が意識してやっているとは限りません。

でも結果として起きるのは同じです。

責任を認めなくて済む。

自分の非を見なくて済む。

立場が守られる。

支配関係が維持される。

つまりDARVOは、問題解決ではなく自己防衛のために起きることが多いのです。

話し合いが成立しなくなる理由

DARVOが続く関係では、話し合いが成立しなくなります。

なぜなら、どんな話題でも最終的に自分が責められるからです。

悲しかった。

傷ついた。

困っている。

そう伝えても、話が別の方向へ飛んでいく。

すると人は学習します。

「言っても無駄」

「また私が悪くなる」

「もう話さない方が楽」

こうして会話そのものが減っていきます。

DARVOとガスライティングの違い

DARVOとガスライティングは似ています。

どちらも相手を混乱させるからです。

ただ少し違います。

ガスライティングは、相手の認識そのものを疑わせる心理操作です。

一方DARVOは、被害者と加害者を逆転させる構造です。

実際には両方が同時に起きていることも少なくありません。

「私が悪かったのかな」と思い始めたら要注意

DARVOの影響を受けている人は、次第に自分を疑うようになります。

「私が神経質なんかな」

「私が責めすぎたんかな」

「私の言い方が悪かったんかな」

もちろん、自分の伝え方を振り返ることは大切です。

でも、本来の問題が消えてしまうほど自分を責め始めたら危険です。

それは話し合いではなく、責任転嫁かもしれません。

最後に

DARVOは、被害者と加害者が逆転してしまう心理構造です。

傷ついたと伝えた人が謝る。

問題を指摘した人が悪者になる。

それは健全な話し合いとは言えません。

もしあなたが毎回、

「結局私が悪かったのかな」

と思わされているなら。

その会話にはDARVOが起きている可能性があります。

まずは、自分が感じた違和感を否定しないこと。

それが抜け出すための第一歩です。


DARVOについて知った方は、こちらの記事も読まれています。

「悪気はない」と言うモラハラ加害者は本当に無自覚?その心理と支配の仕組み

話が通じないのは偶然じゃない|モラハラが「話し合えない状態」をわざわざ作っているから

説明しても無駄な人の特徴10選|何度伝えても通じない理由

「俺は普通や。お前が間違っとる」|そう言われ続けて、自分が分からなくなった

コメント

タイトルとURLをコピーしました