シーライオニングとは?
「これってモラハラなんかな?」
そう思っていたやり取りにも、名前があります。
シーライオニング(Sealioning)とは、一見礼儀正しく質問を繰り返し、相手を疲弊させたり、本題から遠ざけたりする心理的な手法です。
モラハラでは、「ちゃんと話し合いたいだけ」と言いながら、終わりのない質問を繰り返し、相手が疲れて諦めるまで追い詰める場面で見られることがあります。
一見すると冷静な話し合いに見えるため、心理操作だと気付きにくい特徴があります。
質問することが悪いわけではありません
まず大切なのは、質問すること自体は悪いことではありません。
相手を理解するための質問や、事実を確認するための質問は、健全なコミュニケーションです。
問題なのは、答えても答えても質問が終わらないことです。
答えを理解するためではなく、相手を疲れさせるために質問が続く。
それがシーライオニングです。
モラハラでよくある例
例えば、
「その言い方が傷ついた。」
と伝えたとします。
すると、
- 「どの言葉?」
- 「何時頃?」
- 「他には?」
- 「証拠ある?」
- 「録音してるん?」
- 「なんでその時言わへんかったん?」
質問は次々続きます。
一つ答えても、また新しい質問。
気付けば、本題だった「傷ついた」という話は消えています。
本当の目的は答えではありません
シーライオニングでは、答えを知ることが目的ではありません。
本当の目的は、相手を疲れさせることです。
質問を繰り返されると、人は次第に考える力を失います。
そして最後には、
「もうええわ……。」
と話し合いを諦めてしまいます。
相手が欲しかったのは答えではなく、その状態なのです。
だから「質問」ではなく「尋問」に感じる
普通の質問は、答えを聞けば終わります。
しかし、シーライオニングでは終わりません。
どれだけ説明しても、また新しい質問が始まります。
だから多くの人が、
「質問というより、尋問やった。」
と感じるのです。
もし、毎回話し合いが質問攻めで終わるなら、それは単なる確認ではなく、心理的な負担を与える手法になっているかもしれません。
普通の質問との違い
シーライオニングと普通の質問の違いは、「目的」にあります。
普通の質問は理解するため。
シーライオニングは疲れさせるため。
答えを聞いて納得するのではなく、新しい質問を繰り返し、本題を終わらせないことが特徴です。
シーライオニングとディフレクションの違い
ディフレクションは、本題から別の話へそらして責任を回避する心理操作です。
一方、シーライオニングは本題から離れないように見えながら、質問を繰り返すことで本題を進ませません。
詳しくは、モラハラ用語|ディフレクションとは?|責任のかかる話から逃げる心理をご覧ください。
シーライオニングとトーンポリシングの違い
トーンポリシングは、「その言い方」を問題にします。
シーライオニングは、「質問」を問題にします。
どちらも結果として、本来話し合うべき内容が見えなくなってしまいます。
詳しくは、モラハラ用語|トーンポリシングとは?|「その言い方」が論点になる理由をご覧ください。
どう対応すればいい?
終わりのない質問に、一つひとつ完璧に答えようとしなくても大丈夫です。
例えば、
「今はその質問じゃなくて、最初の話をしたい。」
「その質問に答えても、本題は変わらへんよ。」
と、本題へ戻すことが大切です。
相手が質問を続けるほど、本題から離れてしまうことがあります。
まとめ
シーライオニングとは、一見礼儀正しく質問を繰り返し、相手を疲弊させる心理的な手法です。
質問そのものが問題なのではありません。
答えても終わらないこと。
本題より質問が目的になっていること。
そこに気付くことが大切です。
もしあなたが、「話し合うたびに尋問されている」と感じるなら、一度思い出してみてください。
その質問は、本当に答えを知るための質問でしょうか。
それとも、あなたを疲れさせるための質問でしょうか。



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