ストーンウォーリングとは?
ストーンウォーリングとは、話し合いを避けたり、反応しなかったりして、対話そのものを成立させない行動のことです。
英語では「Stonewalling」と書きます。
Stonewallは「石の壁」という意味です。
つまり、相手の前に石の壁を作るように、会話や感情のやり取りを遮断する状態を表します。
話しかけても返事がない。
相談しても「まかせる」とだけ言う。
大事な話になると黙る。
スマホを見始める。
「好きにしたら」と言って話を終わらせる。
こうした行動が繰り返されると、話し合いは成立しなくなります。
ただの無口とは違う
ストーンウォーリングは、ただ無口な性格とは違います。
疲れていて一人になりたい。
考える時間がほしい。
そういう場合ももちろんあります。
でもストーンウォーリングの場合、問題は「話し合いを避けたまま、責任も共有しないこと」です。
一見、怒鳴っていない。
暴言もない。
だから分かりにくい。
でも、話し合うべき場面で壁になられると、相手だけが問題を抱えることになります。
よくあるストーンウォーリングの例
例えば、家計の話をしたい時。
「今月ちょっと厳しいから、一緒に考えたい」
そう伝えたとします。
すると相手は、
「まかせる」
「管理しといて」
「好きにしたら」
と言って、話し合いから降りる。
でも後になって、
「なんでお金足りへんの?」
「管理が下手なんちゃう?」
「勝手に決めたやん」
と言われる。
これは、任せているように見えて、実際には責任だけを相手に背負わせている状態です。
話し合いには参加しない。
でも結果だけは責める。
この流れが繰り返されると、相手はどんどん疲弊していきます。
「まかせる」は優しさに見えることがある
「まかせる」という言葉は、一見すると信頼のように聞こえます。
でも、本当の信頼なら、結果も一緒に受け止めるはずです。
本当の信頼なら、困った時に一緒に考えるはずです。
ところが、
「まかせる」
と言って関わらず、後から責めるなら、それは信頼ではなく責任回避になってしまいます。
被害者側は、
「任されたから頑張ったのに」
「相談しようとしても向き合ってくれなかったのに」
「なぜ最後だけ私のせいになるの?」
と混乱します。
サイレントトリートメントとの違い
ストーンウォーリングは、サイレントトリートメントと似ています。
どちらも沈黙や無反応が関係します。
ただ、少し違いがあります。
サイレントトリートメントは、無視によって相手を不安にさせたり、罰を与えたりする行動です。
一方、ストーンウォーリングは、話し合いそのものを壁で遮断する行動です。
つまり、サイレントトリートメントは「無視で支配する」。
ストーンウォーリングは「壁になって対話を終わらせる」。
そんな違いがあります。
サイレントトリートメントについては、こちらの記事でも詳しく書いています。
モラハラ用語|サイレントトリートメントとは?|怒鳴られないのに心が削られる理由
なぜこんなに苦しいのか
ストーンウォーリングが苦しいのは、問題が解決しないまま残り続けるからです。
話し合いたい。
でも話し合えない。
相談したい。
でも壁を作られる。
困っている。
でも一緒に考えてもらえない。
すると、被害者側は一人で抱え続けることになります。
そして最終的には、
「私が何とかしないと」
「私が悪いのかな」
「もう言っても無駄」
と思うようになっていきます。
話し合えない状態が固定される
ストーンウォーリングが続くと、関係の中に上下関係ができやすくなります。
一方は話し合いを拒否できる。
もう一方は、説明し続けるしかない。
一方は「まかせる」と言って降りる。
もう一方は、結果に責任を持たされる。
こうなると、対等な関係ではなくなっていきます。
話し合いが成立しない関係については、こちらの記事でも整理しています。
「普通に話したいだけなのに…」|なぜモラハラ関係では話し合いが成立しないのか
ストーンウォーリングを受けた時に大切なこと
まず大切なのは、相手の壁を無理やり壊そうとしないことです。
何度も説明する。
分かってもらおうとする。
泣きながら訴える。
それでも相手が話し合いを拒否するなら、こちらだけが消耗してしまいます。
話し合いは、一人ではできません。
相手が参加しないなら、それはあなたの説明不足ではありません。
「話し合いに応じない」という相手の選択です。
だからこそ、必要な時は記録を残すこと。
自分の判断を一人で抱え込まないこと。
信頼できる人や相談先につなげること。
これが大切です。
まとめ
ストーンウォーリングとは、石の壁のように対話を遮断し、話し合いを成立させない行動です。
怒鳴られていなくても、暴言がなくても、話し合いを拒否され続けることは人を疲弊させます。
「まかせる」
「好きにしたら」
「管理しといて」
そう言われて任されたのに、後から責められる。
その苦しさは、決して小さなものではありません。
話し合いは、一人ではできません。
あなたが悪いから成立しないのではなく、相手が壁を作っている可能性もあります。
自分の違和感を、どうか軽く扱わないでください。
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